エジプト第19王朝時代ラムセス2世の第一王妃ネフェルタリの墓を見学しました。 王妃の谷の中で最も壮麗で驚きため息の連続でした!
エジプト史上最も偉大なファラオ・ラムセス2世。エジプト各地に巨大な建造物を建て、後世の私たちにその時代の素晴らしさを伝えています。彼は90歳で亡くなるまで多くの女性との間に子供を設けましたが、この中でも特別な寵愛をうけていたとされるのがネフェルタリでした。彼女の墓はルクソールの王家の谷で見つかりましたが、それは他の墓とは遥かに違い、ファラオにとって特別大切な女性だったのでしょう!
それでは中に入ってみましょう!
ジャッカル姿のアヌビス神。
石灰岩の質の良くない王妃の谷では、壁に漆喰を塗り、その上に色を入れました。そのため長い年月の間に壁が剥がれ落ちてしまいました。ようやく修復が終わり現在は1日の入場人数限定で公開されています。
王妃の谷で発見された数々の墓の中で、最も保存状態の良い墓であり、最も壮麗であるため「古代エジプトのシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれています。
ラムセス2世が即位する前、二人は結婚しています。ラムセス2世の王妃の中でも最も重要な地位にあったと考えられておりアブ・シンベル小神殿に残された碑文には、「偉大なる王の妻、ネフェルタリ・メリトエンムト。太陽は彼女のために輝く、そして彼女に生命と愛を与えた」と記されています。
古代エジプト史上、最も美しい装飾のネフェルタリ王妃の墓。「ネフェルタリ」とは「美が似合う者」「美にふさわしい者」と言う意味。3000年の時を超えて全く色褪せず、訪れる私たちを魅了します。