インドの北東部を流れる大河、ガンジス河。
全長2525km。ヒンディー語やサンスクリット語では「ガンガー」と呼びます。
ガンジス河は、飲料水や灌漑用水を提供するだけではなく、ヒンズー教徒にとって最も神聖な川と考えられています。
ガンジス河の女神ガンガは、ある日天から降りてガンジス河に住み、ガンジス河に触れる人々を保護し、浄化し、天国へ導きました。このお話しにより、敬虔なヒンズゥ教徒は毎日ガンジス河を訪れ、水を飲み、水浴びをして、罪を清めます。
夜明け前から多くの人がすでに集まり、気温10度の中、沐浴で全身を清め、一日がスタートします。ガンジス河のクルーズで川沿いを約1時間クルーズしながら、洗濯場、火葬場など見学。ガンジス河で火葬され遺灰は河へ流します。そうすると輪廻からの解脱を得られます、というのがヒンドゥー教の教えです。熱心にお祈り沐浴される方々を見ると、死生観、宗教観の違いを感じます。
人間の生と死を感じられるガンジス河。
ある人は人生観が変わったという。
インドではガンジス河を「母なる河」と呼びます。人々の心のよりどころでもあるガンジス河でした。