ドイツは日本の面積よりやや小さく、特にワイン用ブドウを生産している地域は、緯度北緯 47 度から52 度の間に広がり、これはおおむね樺太(サハリン)の北緯に相当します。世界で最も寒いワイン用ブドウ産地のひとつ、モーゼル地区に行ってきました!
ドイツワインの歴史は、紀元前 5-4 世紀に遡ると言われています。当時ライン川や、モーゼル川周辺のケルト族は地中海産のワインを輸入していたことも遺跡で明らかになっています。
紀元前 16 年頃になると、モーゼル川沿いにローマ軍がやってきて、西ローマ帝国皇帝移住地として栄えました。この頃本格的にブドウ栽培が始まったとされています。
「モーゼル」とはワイン産地の名前であり、川の名前でもあります。モーゼル川はフランスのアルザス地方にあるヴォージュ山脈が水源で、フランスを流れた後、ルクセンブルクとドイツの国境となり、蛇行しながら流れ、ドイツのコブレンツでライン川に合流します。
ドイツ領内のモーゼル川は全長231km。川沿いの斜面に畑がありますが、その斜面約 4 割が、斜度30%を超える急斜面!畑に行くと断崖絶壁に立っているかのようです。
川沿いには中世のお城も残り、ブドウ畑と古城の美しい景観をつくります。また、川沿いにあるドイツスタイルの建物の村が可愛らしく、地元料理とワインのマリアージュを楽しめます。お勧めワインはやっぱりリースリングでしょう。冷涼な気候から生まれるキリっとした酸味が特徴です。お魚料理だけでなく、鶏肉料理にもよく合います。
こんなものを見つけました。モーゼルワインの自動販売機!お水やリンゴジュースと並んで、モーゼルワインが購入できます。
かつては甘口ワインが主流であったドイツワインも食生活の変化と共に辛口ワインの時代になってきているようです。
モーゼルの冷涼な産地から造られる、辛口でキリっとした酸味のワインをぜひお試しください!